業務用蓄電池の寿命比較

蓄電池の寿命はどのくらいなのか、いつ頃に買い替える必要があるのか、どうすれば寿命が長くなるのか知りたいのではないでしょうか?

蓄電池の寿命は種類や使い方によって異なります。

この記事では、蓄電池の寿命の目安、蓄電池の種類別・メーカー別の寿命、蓄電池が寿命を迎えたら買い替えが必要なのか、蓄電池の寿命を長くするコツについて解説します。

蓄電池の寿命を確認する項目

蓄電池の寿命を確認する項目は、以下の2点です。

POINT

  • 使用可能サイクル回数
  • メーカー保証期間

蓄電池メーカーの仕様書やパンフレットなどから確認できます。

使用可能サイクル回数

蓄電池の寿命は、使用可能サイクル回数で確認できます。

使用可能サイクル回数とは、充電と放電を繰り返すことができる回数です。蓄電容量0%から100%まで充電し、0%まで使い切るまでが1サイクルとなります。

使用可能サイクル回数が3,000回で、毎日1サイクルの場合の蓄電池の寿命は以下の通りです。

3,000回÷365日=約8年2か月

主流となっている蓄電池の使用可能サイクルは、3,000回から6,000回です。サイクル回数が12,000回の蓄電池も増えてきています。

頻繁に放電と充電を繰り返す使い方の場合は、使用可能サイクル回数から蓄電池の寿命を確認しましょう。

メーカー保証期間

メーカー保証期間も、蓄電池の寿命の目安となります。

蓄電池メーカーの仕様書やパンフレットには、使用可能サイクル回数が書かれていないものもあります。

また、災害時の非常電源として蓄電池の利用する場合には、頻繁に放電と充電を繰り返すわけではありません。放電と充電をほとんどしなければ、蓄電池の劣化はかなり抑えられます。ただし、他の部品も劣化するため、蓄電池の寿命の目安として、メーカーは保証期間を設けているわけです。

使用可能サイクル回数が書かれていない場合や、非常用電源として蓄電池を利用する場合は、メーカー保証期間を蓄電池の寿命の目安にしましょう。

蓄電池の寿命と耐用年数の違い

蓄電池の寿命」と「蓄電池の耐用年数」という言葉は、似たような意味に思えるかもしれませんが、実際は全く違う意味になります

耐用年数とは、税法上で使用される用語です。減価償却資産としての価値がゼロになるまでの期間を指し、設備や機器ごとに国税庁が耐用年数を設定しています。蓄電池の耐用年数は8年です。

蓄電池の寿命は当初のスペックのまま使える期間ですが、耐用年数は資産価値がなくなるまでの期間であり、全く違う意味であることを理解しておきましょう。

蓄電池の種類別の寿命

引用:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/npu/policy04/pdf/20120705/sanko_shiryo1.pdf

蓄電池の寿命は、種類によって異なります。

主に使用されている蓄電池の種類は、以下の通りです。

主に使用されている蓄電池の種類

  • リチウムイオン電池
  • ニッケル水素電池
  • 鉛蓄電池
  • NAS電池

それぞれの蓄電池の寿命の長さとサイクル回数の目安をご紹介します。

リチウムイオン電池

リチウムイオン電池の寿命は6~10年、サイクル回数は3,500回です。

リチウムイオン電池は、スマホやタブレットなどのモバイル機器で使われています。エネルギー密度が高いため、コンパクトなサイズにできる蓄電池です。

家庭用・定置用蓄電池として使用するために大容量化・長寿命化が行われていますが、他の蓄電池と比べるとコストが高いのがネックとなっています。

ニッケル水素電池

ニッケル水素電池の寿命は5~7年、サイクル回数は2,000回です。

ニッケル水素電池は比較的に寿命が短く、乾電池やハイブリットカーのバッテリーとして利用されています。高温の環境下では劣化が早くなる点に注意が必要です。

鉛蓄電池

鉛蓄電池の寿命は17年、サイクル回数は3,150回です。

鉛蓄電池は放電性能が高く、放電量の大小にかかわらず安定しています。材料となる鉛の価格が安いため、製造コストが低いです。他の蓄電池より重い点がデメリットであり、重量が影響しにくい車のバッテリーで使われています。

NAS電池

NAS電池の寿命は15年、サイクル回数は4,500回です。

NAS電池は、蓄電池の中でも寿命が長く、エネルギー効率の良い蓄電池です。非常用蓄電池として使われています。

メーカー別の蓄電池の寿命

画像引用:https://jp.sharp/sunvista/products/battery/wb2021/

以下のメーカーが製造している蓄電池の寿命をご紹介します。

蓄電池を製造しているメーカー

  • パナソニック
  • シャープ
  • オムロン

パナソニック

リチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプ(蓄電容量3.5kWh)の仕様は以下の通りです。

品名リチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプ(蓄電容量 3.5kWh)
品番LJSF35
蓄電容量3.5kWh
定格電圧AC100V
最大入出力電力1500VA

10年の機器瑕疵保証・蓄電池容量保証が付いており、保証期間内に製造上の不具合が発見された場合には、無償で修理してもらえます。

シャープ

シャープのクラウド蓄電池システムJH-WB2021の仕様は以下の通りです。

形名JH-WB2021
称容量(定格容量)9.5kWh(9.3kWh)
バッテリーリン酸鉄リチウムイオン
対応蓄電池モジュールJH-AB07×3
設置場所屋外・屋内兼用
動作温度-10℃〜+40℃
参考:https://jp.sharp/e_solution/battery/index.html

システム設置時に、15年保証(有償)、または従来の10年保証(無償)のどちらかを選ぶことができます。10年保証では、設置から10年間、定格容量の60%を保証しています。

オムロン

オムロンの「KPAC-Bシリーズ」は、15年保証の長寿命蓄電システムで、充放電サイクルの回数制限がありません。15年後も蓄電容量の70%を保証しており、長期間利用できます。

蓄電池ユニット「KP-BU42-A」の仕様は以下の通りです。

種類リチウムイオン電池
蓄電池容量4.2kWh(実効容量:4.0kWh)
電圧範囲DC120~210V
充電回復時間約2.5時間(25℃ 満充電まで)
設置環境屋内設置
参考:https://www.omron.com/jp/ja/news/2019/05/c0521.html

蓄電池が寿命を迎えたら買い替えが必要?

蓄電池は、寿命を迎えたからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。

蓄電池が寿命になると、少しずつ蓄電容量が低下します。どくらい低下するのかは、メーカーによって異なり、50%まで低下する場合や10%程度しか低下しない場合もあります。

保証期間内に定格容量が既定の数値を下回った場合に、無償で修理・交換してくれるメーカーもあります。

蓄電池の寿命を長くするコツ

蓄電池は、以下の点に注意することで寿命を長くすることができます。

POINT

  • 高温にならない場所に設置する
  • 過放電・過充電しない

高温にならない場所に設置する

蓄電池は、高温の環境下では劣化しやすくなります。

屋外に設置する場合には、直射日光が直接当たらない場所を選ぶようにしましょう。

過放電・過充電しない

リチウムイオン電池は、過放電・過充電の影響を受けやすいです。蓄電池の容量が空のままで放置すると過放電になり、劣化しやすくなります。また、充電が100%の状態からさらに充電する場合も同様です。

過放電・過充電を防ぐ機能が付いた蓄電池を利用しましょう。

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  • 業界初の自動消火システム
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Posted by battery_user